2022 今後の部会報告
運営方針について
一月の総会において、モモ部の部長に選任されました、春日居地区の生原です。今後活動にあたっては、園芸会の皆様・並びに関係機関のご指導、ご協力をお願いいたします。
さて、令和四〜五年の活動は、事業基本方針である「日本一の生産県の名に恥じないモモ作り、樹作り、人(仲間)作り」を基本として、引き続き活動していきたいと思っています。
しかし、コロナウイルスが二年前から猛威を振るい、今年の二月は感染者数が県内で一日200〜400人になるなど、オミクロン株の勢いが凄く、思うような活動ができておりません。
また、三月に入りロシアがウクライナ侵攻し、世界中が動揺している厳しいタイミングでのスタートになっております。
二月予定の運営委員会?関係機関の取り組みと、農業の労働力確保セミナーが延期、中止になりました。
集まれないならと思い、各地域の部員宅を「桃の郷」を持って訪問しております。
先のことはわかりませんが、会員の皆様には何とか協力をしていただき、通年行われている活動を早く普通に行えるよう準備を進め、コロナウイルスが終息した際には、セミナー、講演会、研修、視察を開催していきます。
部会の活動について
モモ部では、本年度事業計画(表1) に基づき活動を実施していきますが、次の重点課題を実施していきます。
各時期の優良品種、優良系統の検討
優良品種・優良系統の検討は、非常に重要です。
とくに、県オリジナル品種の夢桃香は、着色良好で糖度も高く、日持ち性に優れることから期待される早生品種であるため、引き続き夢香桃の栽培方法を、果樹試験場で観察していきます。
またモモ部では民間育種選抜として、一種類の品種登録を行いました。
それに続くために、新たにモモ育種班を作り、育種活動を始めました。育種には長い年月が必要となりますが、継続的に活動を行っていきます。
部会員の皆様のご協力をお願いします。
病害虫防除の徹底及び地球温暖化への対応
ラニーニャ現象の発生により、―二月ーニ月は寒い日が続ぎ、定期的に降雨・降雪がありました。
このような年は、比較的豊作傾向になると思いますが、最近ではせん孔細菌病の大発生や、梅雨時期の集中豪雨による生育障害などが発生しております。
部員の皆様には、病害虫防除の徹底や、適切な栽培管理・肥培管理を行い、さらに美味しいモモ・安全安心なモモを、安定的に消費者に届けられるよう、お願いします。
時代要求に対応した生産技術の研究
最近ではスマート農業が注目されており、様々な省力化技術が紹介されています。
現実的には、コストの問題や実用性をともなわないなど、導入への課題がたくさんありますが、引き続き情報収集を行い、栽培技術なども含めて、有益な情報があれば研修会などを開催していきます。
他にも、若い人や女性が入りやすい入口としてのモモ研究班があります。
新たに就農を考えている方や新規就農者の方、こんなことを誰かとやってみたい方、新しく何か学んでみたい方などが、閉繁期の十月〜三月に、様々なテーマを決めて取り組んでいます。
どなたでも体験参加できますので、興味のある方はご連絡をお願いします。
将来的には、女性班、輸出加工班、作業改善班など、各自が興味を持った課題に取り組むことができる組織にしていきたいと思います。
令和4年度モモ部年間事業計画
開催日 | 活動内容 | 場所 |
---|---|---|
令和3年12月8日 | 剪定講習会 | 果樹試験場圃場 |
令和3年12月1日 | 運営委員会 | 園芸会館会議室 |
令和4年1月14日 | モモ部総会 | 山梨市市民会館 |
2月上旬〜中旬 | 運営委員会(延期) | |
3月7日 | 優良園視察 | 大藤らくらく農園 |
5月上旬 | 運営委員会 | 県下 |
7月上旬 | 早生種品種検討会 | 園芸会館会議室 |
7月19日 | 「やまなしモモの日」イベント | 県下 |
7月下旬 | 中生種品種検討会 | 園芸会館会議室 |
8月中旬 | 晩生種品種検討会 | 園芸会館会議室 |
9月中旬 | 極晩生種品種検討会 | 園芸会館会議室 |
9月下旬 | 運営委員会 | 県下 |
10月上旬 | 県内研修会 | 県内(未定) |